梅の活用方法


Q:梅の活用方法、利用方法を教えてください。

A:梅エキス、梅ジャム等を作っておくと、長期保存出来ます。そのままでも、また、料理のアクセントとして使っても良いでしょう。
【梅エキスの作り方】
梅の実をすって、絞って、煮詰める。材料は梅の実だけ。梅は酸が強いため、金属 製の道具は避けること。
1. きれいに洗った梅の実をすりおろす。あまった種は使いません。
2. 木綿の布などで、丁寧に梅の果汁を搾り出してください。
*ちょっと大変だという方は、木槌などで実を割って種を取り出し、少量ずつミキサーやジューサーにかければ手間もはぶけて簡単。ただし、使ったミキサーなどはよく洗うこと。
3. 梅の実5キロ分の果汁を弱火で約10時間煮詰める。貴重なエキスを作るにはちょっと時間がかかる。
4. あくが出たらきれいにすくいながら、木じゃくで混ぜること。やがて泡立つようになり、黒くなっていく。
*煮詰める時間は、梅の実が1kg増えるごとに約2時間多くしていくのが目安。
5. 木じゃくですくって、スーッと1本糸を引くような状態になったら出来上がり。

梅の実1kgから20gしかできない、まさに貴重な梅エキス。
常温で長期保存が可能。空ビンなどの密閉容器がお勧め。


【梅ジャム】

《生梅からの作り方》
〈材料〉
梅…1kg
砂糖…700g
〈作り方〉
1. よく熟して軟らかくなった梅を水洗いして、水に一晩漬け、アク抜きをします。
2. 梅をホウロウ引きの鍋に入れ、ひたひたの水を入れ煮て、軟らかくなったら取り出し、半日以上水にさらします。
3. (2)の梅を粗めのふるいで裏ごしをします。
4. 梅肉と砂糖を鍋に入れ、中火で煮つめます。(はねるので注意。)
5. 鍋に移し、砂糖を入れて煮詰めます。

《梅酒梅から作る梅ジャム》
〈材料〉
梅酒の梅…適量
砂糖…梅の60%〜80%
〈作り方〉
1. ほうろうの鍋に梅を入れ、ひたひたの水を加えて火にかけます。
2. 煮立ったら、ゆでこぼしアルコールをとばします。
3. また鍋に入れ、ひたひたの水で煮ます。
4. 軟らかくなったら、水をきり、荒いざるでこし、種等を取ります。
5. (4)を鍋に移し、砂糖を入れて煮詰めます。
6. 熱湯消毒したビンに、(5)を熱いうちに入れます。

【梅ジュース】

〈材料〉
青梅…1kg
砂糖…600〜800g
〈作り方〉
1. 梅をよく洗い、へたを取り除き、水気ををよくふき取ります。
2. 梅を冷凍庫に24時間入れ凍らせます。
3. 凍ったままの梅と砂糖を容器に、交互に入れ蓋をします。
4. 時々、砂糖を溶かすためビンをゆすり、約10日後、梅を取りだして、出来上がりです。
保存する場合は、80度のお湯に瓶(容器)を入れ15分間加熱殺菌します。

【梅酒】

〈材料〉
梅…1kg(固くて重い、傷の無い青梅を選ぶ事)
ホワイトリカー…1.8リットル
氷砂糖…200g〜1kg(甘い物が嫌いな方はこの範囲で調整を)
〈作り方〉
1. 梅は水洗いした後、へたの部分をとり一粒ずつ丁寧にふきます。
2. きれいに洗って乾かした瓶に、梅と砂糖を交互に入れ、最後にホワイトリカーを静かに注ぎ入れ、ふたを閉めて、冷暗所に保存します。
3. 時々びんを静かにまわし、砂糖を溶かします。2〜3ヶ月で美しい琥珀色の梅酒ができます。
4. 1年たったら、梅はひきあげます。→梅ジャムに
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